発達障害の詳しい症状
「発達障害に漢方」ご本人だけでなく、周りで支えるご家族の為にも…
発達障害を理解する上での難しさは、その障害が見た目からは分かりにくいことにあります。本人は悪気がなく行動しているつもりでも、「衝動的でわがままだ」「人の話を聞けない変わった人だ」などと誤解を受けたり、更には「本人の努力不足」や「親のしつけの問題」などと誤った解釈や批判を受けたりすることも少なくありません。また、家族は寝る間を惜しんで育児に奮闘しているにも関わらず、何も知らない人からの冷たい視線や心無い言葉にネガティブになってしまうことも多いのではないでしょうか?
発達障害を乗り越える為には、ご本人とご家族、また周囲の人がお互いの違いを理解しながら、困難が起こりにくくなるような環境を調整し、ご本人の得意な行動や特性を生かした過ごし方ができるよう支援することが大切です。
大人の発達障害は二次障害にも注意
- それぞれの特性を把握した対策を
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発達障害は生まれつきで、その特性は幼少時から存在し生涯続きます。その為、大人になってから「発達障害になる」ということはありません。その為、発達障害におけるご相談対象はお子様が中心です。しかし、最近では「大人の発達障害」という表現もよく見聞きするようになりました。発達障害が一般的に知られるようになり、学生時代までは目立たなかった特性が社会環境の中で認知されやすくなった、などの理由があるようです。人間誰しも、得意なことや不得意なことがありますが、その中でも発達障害のある人は、得意なこと不得意なことの差が非常に大きかったり、他の多くの人と比べて違った物事の感じ方や考え方をするケースが多くあります。そのため、勉強や仕事の理解や進め方、注意の集中や持続の偏り、対人関係でのすれ違いなど、生活に支障をきたしやすいのです。
特に大人の発達障害で問題となるのは、人生における様々な困難による自信の喪失やコミュニケーションの不備により、メンタル面での負担も大きく、二次的な障害を併発しやすくなることにあります。その症状は鬱、統合失調症、双極性障害、強迫性障害、不安障害など様々です。これらの特性を理解し、対策を立てることは、その後の人生を少しでも楽に過ごす上で大切な要素といえます。当店ではこれらの改善にも漢方が役立つと実感しております。
発達障害の分類
発達障害とは、先天的な脳機能の障害で、想定される時期に年齢相応の発達が見られない、または年齢相応のスキルが獲得できないことで起きる障害を指します。問題は生まれつきの脳機能発達のアンバランスさと、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、社会生活に困難が発生しやすくなることにあります。
発達障害はいくつかのカテゴリーに分類され、診断基準によって多少異なりますが、大きく分けて「広汎性発達障害(PDD)」「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」「学習障害(LD)」の3つに分類されます。広汎性発達障害には自閉症やアスペルガー症候群などのコミュニケーションの障害が含まれますが、アメリカ精神医学会の診断基準である『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)という障害名に統合されています。
また『DSM-5』ではADHDは注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害、LDは限局性学習症/限局性学習障害という診断名となります。これらの発達障害の中には知的障害が併存する場合もあります。
●広汎性発達障害(PDD:pervasive developmental disorders)
自閉症、アスペルガー症候群(これらは「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」という診断名に統合されました)、 チック症、トゥレット症候群などが含まれます。症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。典型的には、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。
●注意欠陥・多動性障害(ADHD:Attention-Deficit Hyperactivity Disorder)
発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。
●学習障害(LD:Learning DisordersまたはLearning Disabilities)
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。
●知的障害
知的障害は、「発達障害者支援法」では発達障害には含まれていませんが、自閉症など発達障害のある人の中には知的障害を伴う人も少なくありません。
これらの診断名は病気への解釈、医療の進歩、時代背景などに合わせ変更されることもあります。また、複数の障害を併せ持っている場合や定型発達と発達障害の間の境界領域を指すグレーゾーン(医学的な診断基準を全て満たすわけではないものの、発達障害のいくつかの特性を持ち、日常生活を送る上でも困難を抱えている状態)のケースもあるため、医療機関における慎重な診断を心掛けましょう。
発達障害をコントロールする為に大切なこと
1,自分は自分、人は人…環境と認識を整える
2,規則正しい生活リズムや食生活で脳の活性化
3,困難や悩みを一人や家族だけで抱え込まない
発達障害の漢方症例
当店で日々ご相談いただく内容の一部をご紹介させていただきます。
その他の症例はこちら→「漢方症例のご紹介」
- 「ADHD(注意欠陥多動性障害)」
- 10歳の男の子(痩せ型)病院にてADHDの診断を受け治療を続けてきたものの、なかなか症状が改善されず、お母さん同伴でご相談に来られました。症状としては”注意欠陥”が目立ち、学校での宿題や忘れ物が日常的なお悩みです。一つのことに集中しすぎてしまう傾向があり、周りの声が聞こえないこともしばしば…ご家族が現在の病気に気づいたのは小学校に上がってから…本人がお辛いのはもちろんですが、ご家族ともども治療のサポートと将来への不安から、「心も体も疲れてしまっている」とのことでした。「少し時間はかかるかもしれませんが、一歩一歩体のバランスを整えていきましょう」とお声がけしたところ、まずは漢方を試してみたいとのことで粉薬の服用を開始(一ヶ月のお薬代約12,000円)お薬を飲み始めてから一カ月が経過…始めはあまり症状の変化に実感がわかないご様子でしたが、徐々に変化が現れてきます。
特に
①以前に比べ忘れ物が減ったこと
②顔色が良くなり、食欲が出ていることまた、ご本人以上にお母さんの笑顔が増えていることが何よりも嬉しく思います。まだまだ変化の途中ではありますが、しっかりとサポートさせていただきます。
(改善の期間・ご予算はには個人差があります)
店頭でのご相談に加え、お電話でのご相談も承っております。