自律神経失調症の詳しい症状

自律神経失調症の改善は漢方の得意分野です!

自律神経の乱れは、長く続くストレスや疲れが原因となることが多く、その影響は、不安感・イライラ・情緒不安定といった精神症状をはじめ、不眠や頭痛、動悸や耳鳴りなどの身体症状など、人により様々な不調へとつながることがあります。まずは自分のタイプ(状態)を知ることから始めましょう!日常生活や食習慣を見直すことも大切です.漢方は心身の歪みを整える「バランス医学」であり、自律神経を調整することは得意分野です。

「自律神経」は、活発モードで優位となる「交感神経」とリラックスモードで優位とになる「副交感神経」という二種類の神経が自動的に切り替わり、バランスよく働いています。私達の体はこの”バランス”により心臓、呼吸、消化機能など…無意識の中でも働きが保たれている訳です。このバランスが崩れ、さまざまな不調があらわれた状態を「自律神経失調症」といいます。

自律神経の”未病”に働きかける漢方理論

原因の不確かな病気にこそ漢方のチカラを!

原因が分からない・ハッキリしない、病院へ行くほどでもないけど繰り返される不快な症状…これらを解決するのが漢方の得意とする分野です。長年にわたるお悩みも、体質から心身を整えることで日常生活がグッと楽になりますよ!

漢方は古来より”未病”(健康と病気の間のグレーゾーン)を治すことが最良の医療であると考えてきました。自律神経失調症による不調は確定的な診断をされないことも多く、原因の分からないまま治療が進むケースも少なくありません。しかし、当店では漢方理論を活用することにより、症状の回復へ向けた対策を立てることが出来ると実感しております。

自律神経失調による症状は多岐にわたります。

めまい(フワフワ、ぐるぐる)・耳鳴り・肩こり・腰痛・頭痛・手足のシビレや痛み・手足背中の冷え・顔が火照る・動悸・息切れ・多汗・食欲不振・下痢・便秘・頻尿・不眠症(眠れない・途中で起きる・朝早く起きてしまう)・イライラ・不安感・焦燥感・パニック…など。

これらの症状をお医者さんに相談した場合、少し様子をみるか、精神安定剤や抗うつ剤を処方されるケースがほとんどなのではないでしょうか?もちろん、病院のお薬が必要な状況もあり、体を楽にできる場合もありますが、多くはその場の症状を抑え込んでいるにとどまります。イメージとしては、西洋薬は心の”ブレーキ”であり、漢方は心の”アクセル”と捉えていただくと良いと思います。ブレーキだけではなかなか前進できないように、根本的な改善にはアクセル=前へ進むチカラが必要であると考えます。

カギを握るのは「自律神経」

自律神経は、外部からの情報や状況に合わせて自動的に身体の調子をコントロールする働きがあります。

例えば、暑い時は汗をかきますよね?これは体温を下げる為に自律神経が身体機能を自動的に調整している証です。自分で意識して行うのではなく、外部からの情報(気温など)や刺激(ストレス)に反応して身体の各器官を操作することが自律神経の役割です。その為、自律神経の「ストレス」に対する影響はとても大きいことがわかります。つまり、ストレスに常にさらされる環境はあなたの自律神経を乱す一番の原因となり、様々な不調をもたらしている可能性があります。

自律神経が乱れる原因

★過度なストレス

仕事などの社会的ストレス、人間関係、精神的ストレス、環境(住まい、職場、家庭)の変化など

★生活のリズムや食生活の乱れ

夜更かし、夜間勤務、子供の頃からの不規則な生活習慣など、人体のリズムを無視したライフスタイル。栄養バランスの悪い食生活なども影響を与えます。

★ストレスに弱い体質

子供の頃からすぐ吐く、下痢しやすい、環境がかわると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な人もいます。また思春期や更年期、身体が弱っているときは自律神経のバランスが乱れやすくなります。

★ストレスに弱い性格

ノーと言えない、感情処理が下手、気持ちの切り替えができない、人の評価を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向のある人

★ホルモンの影響

女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与えます。(更年期障害など)男性はこの変化は女性に比べると少ないものですが個人差があり、不調につながる場合もあります(男性更年期)

この通り、自律神経を乱す要因はストレスだけでなく、日頃の生活習慣や食生活も関わっていることがわかります。当店ではお薬を提案するだけでなく、状況に合わせた養生ポイントも重要視しアドバイスいたします。

自律神経を調整するポイント

1,規則正しい生活習慣とバランスのとれた食生活

2,元々の自分の性格を理解し、今の自分に○をつける意識

3,体質に合う漢方薬の選択

自律神経失調症の漢方症例

当店で日々ご相談いただく内容の一部をご紹介させていただきます。
その他の症例はこちら→「漢方症例のご紹介」

「長年のうつ病による不安感」
20代後半 女性(フリーター)学生の頃より気分の浮き沈みが激しく、自律神経の乱れに悩まされてきました。病院にも数年間通っており、うつ病の診断を受けています。抗うつ剤と睡眠薬を服用中。一時期は症状も安定し、大学も無事に卒業。しかし、就職先の業務の忙しさや人間関係にストレスを感じてしまい徐々に症状が再燃。2年前より家にこもりがちになり、仕事にも行けなくなってしまいました。初めてご相談いただいたときには、特に不安感が強く、夜になると涙が出ることもしばしば。また、背中の冷え、頭からの汗、不眠、頭痛など様々な症状がありました。問診の結果、自律神経の調整をする漢方薬を中心にご提案。(お薬代:1ヶ月で約21,000円)また、養生の一環として小魚や海藻などのミネラル補給を意識していただく事をアドバイスさせていただきました。

2週間後
不安感は依然とありますが、“眠りの質”に変化が現れます。数年ぶりにスッキリ眠れる日が増えたようです。

1ヶ月後
不安感が以前よりも薄れています。各種症状も改善傾向。気分の良い日が増えていることを実感できているようです。

2ヶ月後
不調は薄れているものの、やや一進一退の状態。ただし、ご本人より「仕事に復帰したい」との希望がでてきまます。

3ケ月後
不安感もゼロではないが、徐々に仕事復帰に向けて外出を増やし練習中。夜に涙が出ることは全く無くなったと笑顔が増えました。

本格的なお仕事復帰へ向けて、現在もお薬を続けていただいています。抗うつ剤と睡眠薬も今は服用中ですが、今後は少しづつ減らす方向性を検討できればと思います。

(改善の期間・ご予算はには個人差があります)

 


店頭でのご相談に加え、お電話でのご相談も承っております。

お気軽にお電話・メールにてお問い合わせくださいね!

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